都立中堅校からの大学受験(旧:塾なし中学生の勉強法)

公立中学に通っていた長男の塾なし家庭学習・高校受験勉強ブログ。2021年都立高校推薦入試に合格し、高1夏休みから通塾しました。そのほか小6次男の家庭学習について。

自己PRカードで工夫したこと|都立高校推薦受験の振り返り③

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都立高校推薦入試受験者は出願時にA4用紙サイズの自己PRカードを提出します。(一般受験合格者も入学書類と一緒に提出することになっています)

 

自己PRカードは点数化されませんが推薦入試の面接時の参考資料になります。長男は特にアピールするものがない平凡な中学生なので、凡人なりにいろいろ考えました。

 

あくまでも長男というひとつのサンプルです。倍率が3倍以上になるようなところでは通用しないと思われます。その辺を考慮してお読みください。 

 学校や塾の力を借りよう

11月頃から学校や塾で推薦入試受験者向けに自己PRカードの添削をしてくれると思います。何年にも渡りたくさんの受験生を指導しているので、ノウハウが蓄積されていると思います。積極的に指導してもらいましょう。

 

長男の場合は、学校から言われるよりも早めに準備していたこともあり、自己PRカードは学校に提出したら一発OKで、何の指導も受けずに終わってしまいました。

 

親は学校が指導してくれるとは思っていなかったので、最初からお任せすれば良かったと思ったのでした。家庭内で悩むよりもヒントが頂けたと思います。

 

(長男の通う中学では都立一般のみの子も自己PRカードの添削を受けることになっていました。推薦希望の子は一般の子よりも1カ月くらい早く添削が始まりました)

 

親の関わりについて

この記事を読むと「どれだけ親が手伝った!?」と思うかもしれません。推薦入試受験を決めて最初に自己PRカードの質問や関連情報を一緒に読みました。求められていることや方向性の確認をしました。

 

内容は本人が書き、うまくまとめられないときはアドバイスを求めてきたので、「この路線で書いたら?」というやりとりを繰り返しました。

 

こちらから特に介入したのは清書です。普段の書類の雑な扱いを見ていると口を出さずにはいられませんでした。もちろん長男本人が書きましたが、下書きや見栄え、誤字脱字のチェックなどうるさかったと思います。

 

子ども・学校・塾で進んでいくのであれば、それがベストだと思います。〆切や誤字脱字のチェックくらいで済むと思います。

 

自己PRカードに書くこと

自己PRカードに書くことは

  1. 志望理由について
  2. 中学校生活の中で得たことについて
  3. 高校卒業後の進路について 

 の3つです。

 

志向がハッキリしていて明確なビジョンがあるタイプの子は志望理由、中学校生活で得たこと、卒業後の進路に一貫した流れが出ると思うので自己PRしやすいと思われます。長男にそんな流れはまったくありませんでした。

 

志望理由を書くにあたって考えたこと

『本校の期待する生徒の姿』をチェックする

 志望理由についての欄は

この学校を志望した理由と入学してから自分が取り組みたいと思うことなどについて『本校の期待する生徒の姿』を参考に記入しましょう。

と書かれています。まずは都の教育委員会にある『本校の期待する生徒姿』をチェックしました。

 

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2020/files/release20200924_01/26.pdf

 

(↑↑↑リンクは令和3(2021)年度入試向けです。募集要項の出る頃に最新のものに更新されるので、自分のお子さんの受験の際は最新のものをご確認ください)

 

長男は自分の志望校以外の学校も「どんなことが書かれているんだろう?」と興味を持ち、上下の難易度レベルの学校にも目を通してました。自分の志望校の特徴が明確になったようです。幾つかの学校に目を通すと良いと思います。

 

どの高校も文武両立や自主性というようなことを謳っているかと思われますが、上位校ほど高度なものを求められる印象がありました。下世話な好奇心で親子でトップ校を読んだら、全くご縁がないことを突き付けられましたw

 

長男の志望校は…何というか大らかな印象がありました。似たようなレベルの学校と比較してものんびり感が漂ってました。長男が希望するだけのことはありました。

 

志望動機と『期待する生徒の姿』をすり合わせる

志望動機は学校訪問や説明会、パンフレットなどから志望校に惹かれた理由をいくつかピックアップし、その中から自己PRカードに書くものを選びました。志望動機と入学後に取り組みたいことが『期待する生徒の姿』に近づくよう心がけました。

 

一般受験だけでなく推薦受験があることを考えると、『期待する生徒の姿』にマッチする生徒を高校側は欲しいのかなと思いました。「志望校に推薦合格する子はどういう子だろう」をイメージし、その学校の期待する生徒の姿に近いものをアピールできることが大事と考えました。

 

長男の志望動機は校風とカリキュラム、路線でした。長男の好きな鉄道路線であることは全く関係のないことなのでカットし、校風とカリキュラムにしました。

 

校風は期待する生徒の姿とマッチしていたので、「文武両立の生徒が多いことに惹かれ、自分も勉強と×××部と△△△委員会で頑張りたい」というような内容でいくことにしました。非常に当たり障りのないものでした。部活名と委員会名を具体的に挙げて意欲を示すのが精一杯でした。

 

もうひとつの志望動機のカリキュラムですが、学校でそのカリキュラムを特に推しているわけでもなく、長男が気になっただけのことです。志望動機にする受験生もあまりおらず長男らしさが出るのでは?と考えました。「このカリキュラムがあるので志望しました」と直球で書きました。入れてはみたものの今振り返ると大した差別化にならなかったように思います。

 

長男の惹かれたカリキュラムは正直受験向けではありません。(良く言えば教養が身に付くとでもいうのか)親からしたら「本当にコレ要る…?」と思うのですが、長男はそこがいいのだそうです。

 

中学校生活の中で得たことについて

中学校生活の中で得たことにの欄には

中学校生活の中で自分が特に伝えたいことを学校内外で体験したことから選び、そこから自分が得たことについて具体的に記入しましょう。

と書かれています。自分をアピールする欄です。体験談の記入も求められます。

 

長男は最初、部活のことを書くつもりでいました。しかし、盛り込みたいエピソードがあり過ぎて何を伝えたいのか散漫になってしまい、うまくいきませんでした。

 

中学校生活の中で得た検定(英検準2級)に切り替えました。英検準2級取得までの紆余曲折を通して目標達成に向けての粘り強さをアピールする方向にしました。

 

体験談は<学校内外で体験したこと>なので本当に何でもいいと思いますが、問われているのは自分が得たことの方です。体験談だけに終始しないよう気をつけました。

  

高校卒業後の進路について

中学生の段階で明確な将来像や職業観をもっているのはどちらかというと少数だと思うので(そんなことない???)、ここがハッキリしている子は推薦に強いのではないかと想像します。

 

志望動機や中学生活の中で得たことともリンクしやすく面接でも大きくアピールができると思います。

 

残念ながら、長男は「現時点でなりたい職業なし・理系で大学進学希望」程度です。高校でやりたいことが見つかるといいな、という感じです。

 

なりたい職業を無理にこしらえても面接でボロが出るので「理系で大学進学希望、●●●(←その高校の進路指導カリキュラム)を通して希望進路を見つけたい」と正直に書いてました。

 

ここが明確な生徒が望ましいと『期待する生徒の姿』に書かれているような高校だと、長男のようなモラトリアムタイプには厳しかったと思います。

 

記入時に気を付けたこと

長男は何も考えずにいきなり清書から始めてしまうタイプなので、提出用紙記入の際は絶対に声がけするように念押ししました。

 

当たり前のことですが、相手に読んでもらうので丁寧に書くことを念押ししました。長男は字が下手なので、面接官の読む気を失せるものとならないよう気を付けました。

 

数枚コピーを取って練習しました。欄に鉛筆でうすく罫線を引き、書いていくうちに右上がり・右下がりにならないようにしました。

 

「都立高校 自己PRカード」で画像検索するといろいろヒットします。それらを参考に長男の字と照らし合わせ、読みやすくなるように心がけました。長男の場合は4~5行程度にまとめるといちばんしっくりきました。行数としては少ないと思いますが、「本人の良さが出る、かつ、読みやすい」の落としどころがこのくらいでした。

 

自己PRカードは私立高校の出願準備にも使えた

推薦志望者は一般受験の子よりも早めに自己PRカードを書く練習をしました。早めに自己PRカードを書いた経験は、併願優遇や私立高受験の際にも役立ちました。

 

長男の通う中学では、併願優遇を希望する場合は学校に併願優遇届けを提出するシステムでした。その届けに志望理由を書く欄がありました。自己PRカードと同じくらいの欄の大きさでした。自己PRカードに書いた志望理由をベースにしてさっさと書いていました。

 

私立高校は出願準備だけしていたのですが、コロナのため面接が中止になったため、面接の代わりに志望動機書類を書くことになったり、出願手続きサイトのミライコンパスに志望理由を書く欄が設けられていました。こちらも大して悩まずに書いていました。

 

都立推薦で準備したことが私立高校受験準備にも役立ちました。

 

自己PRカードを書く経験から学んだこと

長男はごく普通の中学生です。特別な実績は何もありません。生徒会、部長、委員長の経験もありません。なりたい職業もありません。アピールできるものが皆無に等しいです。

 

とはいえ、どんな子でもその子なりの長所や経験があります。例えば長男の英検。英検を持っている子はゴマンといますし、より上位の級を持っている子もたくさんいます。しかし、取得までの道のりは長男のオンリーワンです。自分のストーリーにまとめたら充分アピールになると考えました。

 

凡人なので何をどうやっても当たり障りのない内容になることは避けられませんが、志望校の期待する生徒の姿をよ~くイメージして志望校にふさわしい姿をアピールできるようになることを心がけました。

 

自己PRカードを通して、「自分を知る・相手(志望校)を知る・どうしたら合格できるか考える」を経験をしました。考え方は一般受験と全く同じです。一般受験のような合格最低点といった基準はありませんが、合格のためにできることを考える機会になりました。

 

オール5や生徒会経験ではアピールにならないくらい倍率が高い場合、作文・小論文(+集団討論)で結果を出すこと、『本校の期待する生徒の姿』にマッチするような実績や明確なビジョンがあることを求められると想像します。

 

推薦入試といっても受験校と本人のレベルによって全く違う世界の話というくらい求められるものが違うのだと思います。

 

点数化されない自己PRカードですが、推薦入試に合格する人のイメージをもって取り組むことで長男にとっても学ぶことが多いにあったと思います。